たまいろ日記

BL感想ブログ

映画「チェリまほ」【ネタバレ感想】現実はこんなに甘くないけど…

観に行ってきました、映画「チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」。

まだ3週目なのに上映数少なくない!?(普段映画館で映画観ないから正直分からんけど)

よく行ってる映画館めっちゃ朝早くかめっちゃ夜遅くしかなくて、しぶしぶ別の映画館(10年ぶり)に行った。

かなりややこしいところで「迷路かよ!」って迷いながら急いで走ったから、やっぱ映画館は時間に余裕をもって行くべきやね!!

ドラマでは、最終回のクリスマスに安達は脱・魔法使いして、心の声も聞こえなくなり、黒沢とエレベーターで幸せなキスをして終了…だったけど

予告を観ると「あれ、魔法まだ使えるの?」と戸惑いました。

でも映画を観てみて「そんなのアリかよ!!」ってツッコんだ。

レビュー

ストーリー:★★★★★

脚本・構成・演出:★★★★★

演技力:★★★★★

テンポ:★★★★★

胸キュン:★★★★★

ピュア度:★★★★★

かわいい:★★★★☆

えち度:★☆☆☆☆

ツッコミどころ:★★★★☆

 

 

イチャイチャカップ

序盤はずーーーーっとイチャイチャイチャイチャしてたことしか覚えてない。

会社でイチャイチャ、キャンプ場でイチャイチャ。

初詣で柘植さん&湊くんカップルも加わり、ダブルでイチャコライチャコラ…

だんだん腹立ってきたけど、このままイチャコラを1時間くらい垂れ流しでもええんやで…とも思った。

予告見る限り、イチャイチャ多めかなと思ってたけど、途中からシリアスでかなり真面目な展開(転勤や互いの親への挨拶など)でしたね。

時系列わからん

とにかく時系列が気になった。

ドラマ最終回の2020年クリスマスからの続きが、あの年越しカウントダウンだと思ってたんだけど、年明けが2022年だったから「2021年どこ行ったん?」って思った。

あのキャンプデートって、実は2021年だったの?

つまり、2020年のクリスマスを経て、2021年の一年間は普通に付き合い、2022年1〜2月頃に安達が長崎へ転勤 ってことですか。

でもそれだと黒沢の履歴書の31歳がおかしい気がするし…

ミステリー小説ばりに考察したけど、やっぱり分かんなかった。

実はドラマと映画は別の世界線、つまりパラレルワールドだった…?

細けぇことはいいんだよ!!の精神で、あまり深く考えない方がいい気がしてきました。

 

 

長崎へ転勤

安達が長崎に転勤!?

ここでまた安達の弱さが出てしまった。ドラマ最終回すごく良い感じだったのに、なんでまた魔法の力に頼ろうとするんだよ安達ィ!

安達が2月19日の東京行き飛行機のチケット予約してたけど、あれが何だったのかイマイチ分からなかった…

黒沢に会いに行くためだったけど、結局事故ったからなくなっちゃった感じ?

結局この飛行機のチケットどうなったん?普通にキャンセルしたんかな。

事故るシーンは心臓止まるかと思ったよ…

よかったね!スマホが犠牲になったけど。

今の時代だから公衆電話なんて久々に見た。

ただの恋人ならともかく、黒沢は恋人兼仕事仲間だし一応手帳とかに電話番号メモってるだろうって思ったけど、メモってないんかーい!

やっぱりスマホの力を過信したらアカン…

 

 

脱・魔法使い

黒沢があんなに弱って涙まで見せるなんて初めてじゃね?

黒沢へ愛おしさを感じ、黒沢の思わず髪をそっと撫でる安達。

そして安達からのキスっていうのが良い!!

翌朝の、黒沢が着てるトレーナーのクセが強くて若干会話に集中できなかった(笑)

何やねんそのキャラ。熊か…???

 

 

挨拶

緊急時、同性カップルだとなかなかすぐに連絡っていうのが出来ないのは、同性カップルあるあるな悩みですね。(他にも法律上 異性カップルだと出来るのに同性カップルだと出来ないことがいっぱいある)

安達が事故った時、真っ先に黒沢のもとへ連絡が来るべきなのに、実際黒沢がそれを知ったのは結構後っていうのが切なかったなぁ。

異性の間でしか法律上の結婚が認められてないの本当に謎。

黒沢と付き合ってるという理由で理不尽に異動させられないために、会社の人達に認めてもらえるように頑張る宣言をする安達。

序盤の自信ない頃と比べて随分と変わった。

黒沢は姉貴が出たことあったけど、安達の家族って出るの初じゃない?(ってか弟おったんかい)

温かい家族で、「良いご両親に育てられたんだなぁ安達」って思った。

安達ママ超かわいかった!(榊原郁恵さんなのはビックリした)

黒沢、お前将棋も打てるのか…マジでなんでも出来るんだな。(もし安達パパの趣味が囲碁だったとしても、黒沢のことだから普通に囲碁打てそう)

安達家への挨拶は安心して観れたけど、黒沢家への挨拶は観てるこっちの方が緊張した。(とか言いつつ、「黒沢良い家住んでたんだなぁ〜」とか「黒沢ママ、芦屋に住んでるマダムみたいな人やな」とか思ってたけど)

黒沢ママも、きっと親としてたくさん調べたり考えたりする中で、心配なところがあったんでしょうね。

「黒沢を愛してます」を堂々と胸張って言い切る安達にグッときた。

でも黒沢ママ「これ要らないわ」とかお腹痛くなるからやめて!(笑)一瞬死ぬかと思ったよ!

互いの両親の反応にほっとしたけど、「現実はこんな甘くないよなぁ〜」と、リアルと比較してちょっと切なくもなった。

安達の両親への挨拶あたりからずっと泣いてたけど、海のシーンでもまた泣いた。

「魔法使いの力に頼らないと不安で仕方ない!」みたいだった安達が、「魔法がなくなってよかった」だなんて…

魔法が使えなくなったからこそ、自分の心の底からの想いを黒沢の両親に伝えることができた。

挙式は本当に綺麗でカッコよかった…

ついに夢見た2人の晴れ姿を、こんな大画面で観れる日が来るなんて…と感極まった。(これが現実なのか幻想なのかは置いといて)

その他で気になったところ

・相変わらず飯全般美味しそうなものばかりだった。(特にオムライス…)チェリまほ料理本出してほしい。

・キャンプ場にギターて(笑)普通に邪魔じゃね?あと黒沢ギターも弾けるの?どんだけスパダリなんだ…

・安達の部屋にある「ラグナクリムゾン」のトレーナーの存在感強いな(笑)応募者全員サービスとかでありそうなグッズ。

・同棲すると言っても、まさか安達の家とは思わなかったなぁ(男二人だとなんか狭そうだったけど、安達の家にした理由がいかにも黒沢らしくて、「コイツ本当に安達一筋やなぁ」って思った)

・柘植さんが湊くんに「一緒に住もう」って提案した時、「スランプに陥ってもそれは俺自身の問題で、孤独か孤独じゃないとかは関係ない」(うろ覚え)って言ってて、ほんまそれな〜って思った。「何かを犠牲にしなきゃ」とか「悲しみをずっと抱えてないと面白いものは生み出せない」なんて、才能ない奴が言うことですよ。知らんけど。

・浦部さんが有給とって「ゆみと旅行に行ってきま〜す!」(うろ覚え)ってデカい字で書いた紙をPCに貼っててほっこりした。あと六角くんや藤崎さんも幸せそうで何より。(大画面で藤崎さんを拝められて幸せでした…で、社労士の資格は取れたの?)

黒沢が安達に恋したあのベンチが再登場して不覚にも泣いた。あの時の2人は、まさかこの場所でこんな瞬間が訪れるなんて思いもしなかっただろうなぁ…

・挙式の時、柘植さんが可愛らしい猫(うどん?)のブローチつけてた。あれ売ってるのかな。

・ 指輪交換シーン、観ているこっちが恥ずかしくなってきて「おお…指毛剃ってるんやな」とかクソどうでもいいこと考えてしまった。

・海で黒沢はなんて言ったんだろう。原作まだそこまで読んでないんだけど、このシーンって原作にもあるのか?

入場者の特別映像特典はメイキング?みたいなやつでした。

あそこアドリブやったんかい!天才すぎる…

「心に焼き付ける」って、黒沢はやっぱり思考がオタクやな!(笑)

うちらもよく推しのライブとか、推し作品の写真禁止の展示会とかは頑張って心に焼き付けるよ!やってること一緒!(笑)

ただ単に写真パシャパシャ撮るのは簡単だけど、それはなんか違うんですよね。(実際目で見るのと写真じゃ大違いだから)

 

 

まとめ

BLで恋人同士になりその後のイベントとしてありがち(?)な、遠距離・親への挨拶というシリアス展開でしたが、

「チェリまほ」らしく、丁寧で面白くて人の温かさが伝わってきました。

まさか自分が泣くとは思わなかった。(芸術を鑑賞して泣く時は「あ〜涙出るわ〜」って自分でも泣く前に気づくんだけど、今回は自分でも気づかぬうちにいつの間にか目からぶわーーーって流れてた。)

「理不尽に異動させられないように…」の時も、親への挨拶の時も、「同性愛」というワードが一回も出てこなかったのは、あえてなのかなぁって思った。

男女のカップルのことをわざわざ「異性愛」なんて言わないのと同じように、

「同性愛」が特別なものではなく、“世の中に存在する関係性のうちのひとつ”という認識になるべきだよなぁって思いますね。

現実世界は「チェリまほ」みたいに甘くはない(まだまだ偏見もあるし、受け入れづらい人もいるでしょう)けど、「早くこんな世界になってくれたらいいな…」と、希望が見えました。

この感想記事を書き切るのに5時間くらいかかったけど、とにかく最高でした!ありがとうございました!

でももし可能ならば、時系列を教えてください!