たまいろ日記

BL感想ブログ

「美しい彼」原作とドラマの違い考察-清居編-(デレるの早すぎ問題)

※この記事は下の動画の内容とほぼ同じです。

※ネタバレ注意!!

今回は「美しい彼」の原作版・清居とドラマ版・清居を比べた考察です。

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原作とドラマの違いについて、

清居に関して大きく違うと思ったのはジンジャーエール厨なところくらいで、個人的に平良ほど違和感はなかった。(まぁ髪型全然違うし、原作はあんなザイル系じゃないから全体的に言うと平良以上に違いは大きいし、多分原作先読んでたら違和感ハンパなかったと思うけど)

あとは原作の方がツンデレの「ツン」の部分が強めかな?くらい。

しかし、少しだけ違和感を抱いたところがあった。

それは、前回の記事の平良と同じで第2話。

 

 

「あれ?」と思った、第2話の清居の提案

第2話で、清居がみんなの溜まり場を平良の家にしようと提案したシーン。

これは原作にはなく、ドラマオリジナル。

いうてまだ第2話序盤。

時系列でいうと夏休み入る直前である。

平良が一人暮らしなことを清居が知っているとはいえ、この2人はまだそんな仲良くなったわけでもない。

原作でもこの時点ではまだ仲良いとは程遠い関係だった。

なのに、なぜかみんなの溜まり場を平良の家に提案。

まるで、もうすでにこの時点で、清居が平良のことを気に入ってるようじゃないか!?

もし原作の清居だったら、この時点ではまだこんな提案はしなさそうじゃないか?

と思い、整理して考察してみました。

 

 

時系列と平良家の設定が違うから…

監視するため?

原作とドラマを比べてみると

清居がダンススタジオに入っていくのを平良が目撃するというくだりの時系列が違う。

・原作…コンテスト直前(11月くらい?)

・ドラマ…夏休み入る直前(第1話)(服が長袖なので5〜6月くらい?)

時期の差がかなりある!!

つまり、原作でのダンススタジオイベントの時点では、清居は平良ともそこそこ長くつるんでて、平良が自分に好意を寄せてることも知っているという状況。

しかしドラマ版のダンススタジオイベントは、この時点ではまだ平良が自分に好意を寄せてるかどうか分からない状況。(清居は既に気づいてたっぽいけど、まだ確信的ではなかった時期だろう)

確かに、何考えてるかよく分からない奴に、自分の弱みを握られたら内心ちょっとヒヤヒヤするかも。

だから、平良が他の奴らに自分がダンスレッスンに通ってることを言いふらさないかどうかの監視するために、平良の家を溜まり場に提案したという可能性が高い。

 

 

親近感を抱いた?

あと、もしかしたら一人暮らしの平良を少し気遣ったのかな?とも思った。

原作の平良は家族と暮らしているけど、ドラマでは一人暮らし。

ドラマでのダンススタジオの後の神社でのシーンで、「どうせ学校でも家でも1人だし」と言う平良に対して「家でも?」と反応する清居。

子どもの頃鍵っ子だった清居にとって、家でひとりぼっちでいる孤独感は痛いほど知っているはず。

平良は特に「一人が寂しい」と言ったわけではないけれど、このシーンで清居が一人暮らしの平良に親近感を抱いたのではないか?と思った。

もしかしたらこのシーンは、清居が初めて誰かに興味をもった瞬間なのではないか?

だから、監視も兼ねてだけど、無意識的に平良のことをもっと知りたいと思い、溜まり場を平良の家に提案したのかな?と思った。

で、その後の自転車二人乗りからの水掛けキャッキャウフフシーンを経て、

清居は平良に対して「こいつ変わってるけど、他の奴らに言いふらしたりしてないし、案外ええ奴やんけ!」と、これも無意識的だろうけど、この頃から平良のことを意識し出すようになったのだろう。

だって見てくださいよ、あの水掛けシーンの2人の笑顔!!!

めっちゃ楽しそう!!!

これは完全に心開いちゃってるに決まってますやん??

そして第2話ラスト、平良の家で2人きりのシーンで、ジンジャーエールを「今度から買っとけよ」とナチュラルに言う清居。

「これからもお前の家に足繁く通うぞ♡」ということを、平良の許可無しに勝手に決めている。

もうこの時点で、清居は相当平良のこと気に入ってることがわかる。

きちんと自分勝手な王様部分を誇示しつつも、清居は完全に平良に心を開いちゃってる状態。

これはツンデレの“デレ”の部分。

ドラマでは清居がデレるのが原作と比べてかなり早かった(笑)

正直、水掛けシーンも「あの清居がこんなキラキラした笑顔を、簡単に他人に見せるか?」と最初は少し戸惑ったけど、ストーリーの流れを細かく見ていくと確かに納得がいく。

 

 

超重要だったダンススタジオイベント

第1話

ダンススタジオイベントが、ドラマでは原作よりも時期がだいぶ時早まったおかげで、原作以上に重要度の高いイベントになりました。

あの神社のシーンのおかげで、清居は平良のことを気にし出すようになったし、平良は大好きな清居と話せただけではなく、撮り下ろし生写真までゲットできて、自分の気持ちを改めて再確認できたし

例えるなら、塩対応で有名なアイドルが、接触イベで熱心なオタクを初めて認知した瞬間と言っても過言ではないと思います。

絶対に交わることのなかった推しとオタクの、初めて心が交差した瞬間。

これはある意味、歴史的かつ感動的な瞬間ですね。

もしこのイベントの発生がもっと遅ければ、2人の仲が急接近するのもだいぶ後になったでしょう。

 

 

まとめ

清居が平良の家を溜まり場に提案したのは、ダンススタジオイベントが原作よりも早く発生したおかげで、平良に心を開くのも原作より早かったから。

では、なぜドラマでは時期が早まったかは…どう考えても尺の都合としか思えない(笑)

尺の都合上、清居には早くデレさせる必要があったんでしょう。

しかし、こうして改めて原作とドラマを比べると新たな発見が次々と見つかって面白いですね。

尺の都合上でドラマオリジナル部分が多いにもかかわらず、原作のあの攻略難易度高そうなツンツンした初期の清居を、ドラマでは自分勝手で圧倒的なキングだと説得力を与えつつ、原作とは違う流れで違和感なく自然にデレさせたストーリー構成力と八木さんの演技力には感服しました。

さて、次回は清居の考察第2弾です!

 

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