なんとなく、いつもの押見先生の作風と違う系統でのLGBTQ+漫画だと思ってたけど、やはりいつもの押見修造だった…
こんなにも不穏な空気なのに、読むのが止められなかったです。
エロさや羞恥、終始不気味な雰囲気は通常通り、いつもの押見修造漫画でした。
幼稚園からずっと一緒の幼馴染、亀川洋平、室田慧、三谷結衣の3人組の話。
あらすじ
オレ、ボク、ワタシ、アタシ。
キミにゆさぶられる
アオイセイシュン。
亀川洋平、室田 慧、三谷結衣──幼馴染だった3人の関係は、高1の春、突然の再会に揺らぎ始める。“君”でなくなった君が翻弄する、僕たちの性を、セイシュンを。
レビュー
ストーリー:★★★★☆
作画:★★★★☆
不気味さ:★★★★★
感想
久々の再会!って感じだったけど、こんなんだったら再会しない方がよかったのでは?みたいな雰囲気ですね。
それにしても、洋平は本当にずーっと三谷でしてたの?もしそうだとしたら一途すぎやろ…
「僕は一応男ですが 男は もう降りました」
男を降りて女装をしているけど、別に女になりたいわけじゃない。
「男ならこうで当たり前」っていうのを強制されて、本気でそうだと信じて疑わない人や特に何も思わない人、上手く躱せる人もいる中、慧ちゃんは「男らしさ」の同調圧力がしっくりこなかったんでしょうねきっと。
慧ちゃん、何かと理由つけて洋平を自分の家に招いて、散々おちょくって終いにはキッスするってコイツ、小慣れてやがる…!!
なんという小悪魔!!
お前絶対高1じゃないだろ!!
慧ちゃんの家に上がるな!キスされるぞ!絶対やべぇことされるぞ!
…と思ってたら案の定(笑)
さすが押見先生は期待を裏切らない。
1巻序盤は洋平の脳が破壊されたけど、終盤では三谷の脳が破壊されることに。
幼馴染の男2人がいきなり自分の目の前でKiss(しかもディープな方)してたらそりゃ脳破壊されるわ…
まとめ
まだ1巻だからか、不穏さは漂ってるけどそこまでキツいという展開はなかった。
作者のあとがきの方が何倍も読んでてしんどかった。
“性的な欲が少ない・全くない男”は社会に認められない みたいな根強い風潮、いつになったら消えてくれんの?って自分もずっと思ってる。
小悪魔のように洋平を誘惑しまくる慧ちゃん。
可愛いし妖艶なんだけど何か企んでるのかもしれないし、何も考えていないのかもしれない。
洋平のことが好きなのかもしれないし、別に好きでもなんでもなくただ弄んでるだけなのかもしれない。
どっちなんだ…!?
でも慧ちゃんは、洋平が三谷のことまだ好きだと分かって「僕が手伝うよ」「僕にまかせて」とか洋平の恋を応援するような発言をしているし…
一体何がしたいんだ慧ちゃん…
読者も洋平同様、思いっきり慧ちゃんに翻弄されてる(笑)
中学時代の慧ちゃんは目が一重だけど、高校生になってから目が二重なのはアイプチなのか整形なのかがちょっと気になります。